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キリオスが逆転勝利で初のATP500制覇

[シングルス決勝]
○ニック・キリオス(豪州) 4-6,6-3,7-5  ●ダビド・ゴフィン(ベルギー)

■メンタル面の成長を感じさせる、キリオスの逆転勝利だった。初のATP500の制覇にも、今季3度目の優勝にも「(気持ちは)まったく同じ」とそっけなかったが、試合内容には「レベルの高い試合ができた」と満足げだった。

■これが2人の初対戦で、第1セットはゴフィンがキリオスのバック側深くに丁寧にボールを送り、得意のフォアで攻めさせなかった。キリオスはその行儀の良いテニスにお付き合いするかのようで、前日の試合のような奔放さを欠いた。流れが変わったのは、第2セットの序盤。キリオスが5度のブレークポイントをしのいで第3ゲームをキープした。気落ちしたような相手を捕えて、直後のゲームをブレークし、次も最速224キロを含む高速サーブを連発してラブゲームで一気に取った。大きなチャンスを逃したゴフィンは「ラリーをしていれば、こちらが押しているのは彼もわかっていたはず。明らかにラリーをしたくないというのを感じた」。キリオスはこの後の2つのサービスゲームもラブゲームで奪った。

■21歳は、自身のサーブに関して「一番のベストショット。できると信じることを心掛けている」と言う。第1セットは4本だったサービスエースが、第2セットは11本、第3セットは10本に。セカンドサーブでさえ200キロを超すこともあり、観客のどよめきを誘った。自分の武器の調子が上がって心の余裕を取り戻し、アウトになりそうなボールに手で風を送るような仕草を見せるなど、エンターテイナーぶりも発揮。200キロを超すサーブは数えるほどだったゴフィンは「精神的に崩れるかと思ったが、そこで彼のサーブが生きた。どんどん入ることで、素晴らしいプレーになった」とその差を素直に認めた。

■キリオスは今季3勝目を挙げ、ATPツアーが売り出し中の“Next Generation”キャンペーンでは、文句なしの筆頭格。選手に敬意を示し、温かい拍手を送る日本のファンに対し、「毎日、満員の観客の前でプレーできた。アメイジングな1週間」と感謝した。率直な物言いをする21歳だけに「テニスをしている限り、ここに戻ってきたい」も本音に聞こえた。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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